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2006年01月10日

野洲セクシーサッカーで革命成功 第84回全国高校サッカー高校選手権感想 2005.12.30-2006.1.9

新年明けましておめでとうございます!


昨年ガンバ大阪が予想(期待ともいう)通りに

初めてJ1を制して、天皇賞はレッズが優勝したので、

ワールドカップに加えて、
アジアチャンピオンズリーグも楽しみな今日この頃ですが、

滋賀県代表野洲高校(以下野洲)が滋賀県代表としては初の、
関西勢としても大阪北陽高校以来32年ぶり全国優勝を遂げました。

サッカー未経験で元レスリング選手、
2年間ドイツケルンにいて本場のサッカーを体験したという
山本佳司監督が戦前高校サッカーに革命を起こすと言われたが、


セクシーフットボール
(元オランダ代表のスター、ルート・フリットがチェルシーの監督となった時に提唱したテクニックで魅せるサッカー)
と言われる徹底したショートパス&ドリブルで
高校サッカーに本当の革命を起こしました!


今まで高校サッカー界で強いのは
堅い守備からの速攻と、パワーとスピードとスタミナをもとに押し込む体力サッカー。

代表的なのが、国見、鹿児島実業(以下鹿実)、市立船橋などのそうそうたる強豪校。


今回の野洲はそれらとは違い、
今のオランダ代表を思い起こさせる、

DFラインから無闇にクリアせず、徹底して繋いでいくサッカー、
そしてドリブルで相手1人は軽く外し、数的優位を作る。
バックパスで逃げずに囲まれてもキープし突破を狙いながら空いてる人に出す。
DFでも少しでも余裕があればGKに戻さず、クリアせずに、
フォアチェックに来た相手FWをかわして出て行く。

とにかくやりすぎな位にボールをキープして攻めるスタイルを貫き通した野洲、
それで中盤や最終ラインでボールを奪われ危ない場面も結構あったが、
それでもチーム全体はミスを恐れずにチャレンジするという精神が染み渡っているから、
そういう時でもDFを始めとするほかの選手がすかさずカバーしにいく。

最後までこうした逃げずにチャレンジしていくサッカーを徹底した結果、
予選から9試合連続無失点の鹿実の厳しいプレスを受けながらも、
キープし、ドリブルとショートパスを織り交ぜ攻め、
2得点を挙げた。

走り回りながらボールが取れない鹿実の選手もたまったものではなかったでしょう。
おそらく相当な疲れと実力差(ボール扱いテクニックの差)を感じて精神的にもきつかったでしょう。
エースの栫(かこい)大嗣選手を累積警告による出場停止で欠きながらも、
それでも一度は同点に追いついて更にいくつかの決定機
(フィニッシュでもっと落ち着いていればおそらく鹿実が勝っていたでしょう)
を作ったのは流石連覇を狙う伝統の強豪校。


しかし今回は野洲が少しだけ上回っていた。
野洲のサッカーを見て、今までパワーサッカーの前に後塵を拝させられてきた、
テクニック重視の監督達にも勇気と希望をもたらしたのではないでしょうか。


それに、今回の野洲は今の日本代表に欠けている物を
多く持っていた、
簡単にパックパスしない、
意味のない横パスやパス回しをしない
(野洲のパス回しには常にゴールへの意志が感じられた)、
もっと1対1で勝負を、
シュートをたくさん撃つ、
(野洲の前線ももう少しシュートを撃っても良かったのですが)
を実行する野洲はサッカーを知る知らない問わず、


見るものを楽しませ、


サッカーは楽しいものと再認識させたのではないでしょうか。


体力体格勝負は日本人には向いてないし、
外国に勝つのは難しい。


せっかくの技術・判断力・想像力・創造力のスポーツ

サッカーだから、

このような高校や選手達がもっともっと出てくれば、

日本のサッカーはもっと楽しくなる、強くなる、

日本サッカーの未来は限りなく明るいはずです。

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余談:
鹿実のキャプテン赤尾選手はマリノスのDF松田選手に似てますね。
ジェフ千葉に内定した野洲FW青木選手はちょっとだけバルサの若きアルゼンチン代表の未来のエースメッシ選手に似てますね。
顔がですよ。
野洲の主力選手のほとんどが高校入学までセゾンFCというクラブチームにいて、
青木選手は高校に誘われた他のメンバーと一緒にサッカーを続きたくて、一般入試で野洲に入った。


個人的に今回の高校選手権で
見てきた試合の中で良いと感じた選手を少々


優勝した野洲から

FW 青木 顔だけでなくプレーもメッシに似てます。スピードに乗りながら正確なボール扱いができ、ゴールへの意識が高く、周りも見えていて、シュートの正確性がもっと欲しい。
FW 滝川 スーパーサブ、決勝戦の決勝ゴールを含む3得点はすべて途中出場で決勝点。ポジショニングと勝負強さが素晴らしい。
MF 楠神 右サイドアタッカー、右サイドなのに左サイドにも現れ、守備も精力的にこなす。なによりもスピードと巧みなボール扱い、多彩なフェイント、そして正確なクロスが魅力。
MF 乾  左サイドアタッカー、足に吸い付くドリブル、落ち着いたキープ、カットインしてのシュートを持つ2年生。ちょっと遅いロッベンといった感じ。プレーがちょっと軽いのが欠点。
MF 平原 司令塔、落ち着いたキープとパスワーク、鋭く正確なスルーパスが持ち味。ルイ・コスタっぽい。
MF 金本 ボランチ、正確でパワフルなキックでロングフィード、サイドチェンジでチャンスを作り、中盤の守備、ボールキープもうまく、四中工戦決めたフリーキックも驚異。
DF 荒堀 2年DFながら、スピードがありドリブルが上手く、相手をかわして頻繁にドリブルで上がる。また小柄ながらジャンプ力がありヘディングが強烈。
GK 下西 反応が早く飛び出すか出ないかの判断もいい。

準優勝の鹿実から
FW 栫(かこい) 体の入れ方、シュートが上手い。
MF 赤尾     栫と中学校からのコンビ、前回の優勝メンバー。司令塔、ポジショニングがよく、シュートが上手いがもう少し、粘り強い。
FW 迫田     大会得点王。栫と一年からずっとコンビ、堅実なキープとマークを外すシュートはピカ一。
MF 永岩     右サイド。スピードがあり突破力あってクロスも上手いです。


ベスト4の多々良から
FW ハウバート・ダン いい名前ですね!父親はリベリア人。体格がよく、ドリブルもキープもいい、ドリブルしながらパス出しも上手い。
シュートも上手いがもうちょっと精度が欲しい。見た目よりもスピードがある。FWよりも中盤、トップ下あたりがあっているのかもしれない。

ベスト8の大阪朝鮮から
MF パク・チソン スーパーサブ。体格がよくドリブルが上手いです。

投稿者 shiun : 09:36 | コメント (237) | トラックバック